この度、在サンフランシスコ日本国総領事として着任致しました大隅洋（おおすみよう）と申します。皆様、何卒宜しくお願い申し上げます。

私はこれまで、英国、イスラエルなど様々な国に赴任してまいりましたが、米国赴任は約30年ぶりであり、大変身の引き締まる思いです。

また、これまで当地は日本にとり、歴史的に大きな舞台となってきました。1860年の日本最初の遣米使節団である咸臨丸の到達以来、1870年に日本最初の在外公館としての当館が設置され、戦後となる約70年前にはサンフランシスコ講和条約、そして、日米が同盟関係を構築する礎となった旧日米安全保障条約が当地で署名されています。このような日米関係の出発点ともいえるサンフランシスコに勤務できますことを、大変うれしく思っております。

当館は、管轄内に最先端のテクノロジーやイノベーションを生み出してきたシリコンバレーを有しておりますが、このエコシステムを活用すべく、日本企業も当地に積極的に進出されていると承知しています。また、日本政府もスタートアップ支援拠点をシリコンバレーに今年秋に新設するなど、当地に改めて注目が集まっているところ、当館としても日本企業の取組を積極的にサポートしていきたいと考えております。

また、これに限らず、JCCNC会員企業の皆様を始めとした数多くの日系企業が、雇用や付加価値の創出を含め米国経済に大いに貢献されていると承知しております。このように日米関係の架け橋にもなっている皆様の活動を、草の根レベルの交流も含めて、引き続き全力でご支援することを通じて、日米経済関係の更なる発展にも取り組んでいく所存です。

改めまして、今後何卒宜しくお願い申し上げます。