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2026 Sep/ Oct Edition

HR

Sep / Oct

広報委員会

アメリカの”新卒採用”いつから始める?

日本とは違う採用スケジュールと留学生の採用

Leverages U.S. Inc.

広報委員

結城 颯

皆様、お疲れさまです!Leverages U.S. Inc.のユウキです。


第2回は「アメリカにおける新卒採用」についてお話します。

日本で「新卒採用」と聞くと、大学在学中に就職活動を行い、卒業後の4月に一斉入社するイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。


一方、アメリカでは日本のような4月入社を前提とした新卒一括採用が一般的ではなく、企業やポジションごとに採用時期・入社時期が異なります。


では、アメリカで新卒を採用したい場合、企業はいつから動けばよいのでしょうか。

National Association of Colleges and Employers(NACE)の調査では、2025年卒の学生は平均して卒業の6.4か月前から就職活動を開始しています。また、2026年卒では43%の学生が卒業前に少なくとも1社からJob Offerを受け取っていました。 

つまり、「5月に卒業する学生を採りたいから、春になったら求人を出そう」では、すでに他社の選考やオファーが進んでいる可能性があります。



企業側の採用活動も、秋が一つの大きなタイミングです。NACEの調査では、約70%の企業がフルタイム・インターンの採用活動をFallとSpringの両方で実施しています。また、2026年卒向けのフルタイム採用では、全体の37%がSpring Recruitingで行われています。


例えば翌年5〜6月卒業の学生を採用するのであれば、夏頃から採用人数、Job Description、給与レンジなどを決め、秋には求人掲載やCareer Fair、Information Sessionなどを通じて学生との接点を作っていくのが一つの流れです。


北カリフォルニアの身近な例では、UC BerkeleyでもInformation Sessionなどを通じて、企業が学生に会社や求人を紹介し、直接交流する機会が設けられています。


そして、アメリカの新卒採用でもう一つ特徴的なのが「インターンシップ」です。

NACEの2026年調査では、ほぼすべての回答企業が米国内でのインターン経験を採用時に価値のある経験として評価しています。インターンは学生にとっての職業体験だけではなく、企業側にとっても将来の採用候補者と早い段階で接点を持つ機会になっています。 


特に日系企業では、「新卒を採用したい」と考えた時点から求人募集を始めるケースも少なくありません。しかし、アメリカの大学採用では、その前の段階から学生との接点づくりが始まっています。

Career Fairへの参加、大学のCareer CenterやHandshakeを通じた求人掲載、Information Session、インターンシップなど、採用手法もさまざまです。


また、新卒採用の選択肢を広げるうえで知っておきたいのが、留学生のOPT(Optional Practical Training)です。


F-1ステータスで米国の大学を卒業する学生は、専攻に関連する仕事であれば、卒業後に通常最大12か月のOPTを利用できる場合があります。さらに対象となるSTEM分野※の学位取得者は、一定の条件を満たすことで24か月のSTEM OPT Extensionを申請できます。(※日本で言う理系の感覚に近いです)


OPT期間中の就労は、学生がUSCISから取得するEmployment Authorization Document(EAD)に基づくため、「留学生=入社時点から就労ビザが必要」とは限りません。一方、STEM OPT Extensionでは、雇用主のE-Verifyへの登録やForm I-983の作成など、企業側にも追加の要件があります。


特に日本語力や日本文化への理解を求める日系企業にとって、米国の大学で学ぶ留学生が採用候補になるケースもあります。「ビザが必要そうだから」と最初から対象外にするのではなく、現在のWork Authorizationと、将来的にどのような対応が必要になるのかを確認したうえで検討することも、新卒採用の選択肢を広げる一つの方法です。


アメリカには日本と同じ形の「新卒一括採用」はありません。しかし、学生側・企業側ともに動きやすい採用シーズンや、学生と接点を持つための仕組みは存在します。


「来年卒業する学生を採用したい」と考えたとき、まず求人を出すのではなく、いつから動くのか、どの大学・専攻にアプローチするのか、インターンや留学生採用も含めてどこまで対象を広げるのかを逆算してみる。

それが、アメリカでの新卒採用を考える第一歩かもしれません。


※出典:National Association of Colleges and Employers(NACE)、UC Berkeley Career Engagement、U.S. Citizenship and Immigration Services(USCIS)、Student and Exchange Visitor Program(SEVP)



※こちらの情報は2026年10月時点での情報を参考に作成しております。


©2020 by Japanese Chamber of Commerce of Northern California. 

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