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2024 November / December Edition

JETRO News

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アイダホ州、オハイオ州への半導体視察ミッション派遣

半導体産業を通じた日米連携の強化

JETRO

ジェトロ・サンフランシスコ 所長

林 揚哲

JETROサンフランシスコ事務所は10月に米国アイダホ州ボイジー市、オレゴン州ヒルズボロ市にそれぞれ日本企業の半導体視察ミッションを派遣した。


アイダホ州の視察は同州商務部との共催で行われ、半導体、物流企業などから計11人が参加。ボイジー市はメモリー半導体で有名なマイクロンテクノロジー(マイクロン)の創業地である。

今回の視察では、東京エレクトロンの新オフィス、マイクロン本社、両社と広島大学が協力して推進する「UPWARDS for the Future(アップワード)」プログラムに参加するボイジー州立大学や、コールドウェル市のシンプロット冷凍ポテト工場等を訪問した。リトル州知事はアップワードプログラムで「アイダホ州の主要産業は『ポテトチップス』と『半導体チップス』の2つのチップス」といったことや、「半導体産業の成長と日米協力による人材育成が重要だ」と発言されたことが非常に印象に残った。


マイクロンでの視察

一方のオレゴン州の視察は同州の経済開発機関ビジネスオレゴンの協力を得て実施、半導体関係の製造業や、サービス産業、物流関係企業などから計29人が参加した。米国オレゴン州北西部のヒルズボロ市周辺は、1976年にシリコンチップの製造企業インテルが進出し、その後「シリコン・フォレスト」と呼ばれる半導体産業の中心地となった。

今回の視察では、ヒルズボロ周辺に拠点を置くマイクロチップ・テクノロジーやインテル、オレゴン・マニュファクチャリング・イノベーション・センターを視察したほか、オレゴン州政府や関連機関による、半導体産業への政府プログラムや支援などに関するフォーラムに参加した。


インテルでの視察

ミッション参加者からは、「半導体産業の重要性や人材育成の産学協力を再確認できた」、「実際に製造ラインまで見学できたのは貴重な機会。自社の今後の事業に生かしたい」との声が聞かれた。

今回のミッションはアイダホ、オレゴン両州から日本との産業連携強化の要請を受け、JETROがその協力について取り組んだものである。実際の運営については、受入企業のご協力に加え、在ポートランド領事事務所の多大なご尽力もいただいた。この場を借りて皆さまに感謝を申し上げる。

JETROとしてはグラスルーツ活動の一環として米国各州との関係の緊密化にさらに取り組むと同時に、日本の産業界の米国での進出のお手伝いについても引き続き取り組んでまいる所存。

©2020 by Japanese Chamber of Commerce of Northern California. 

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