top of page

JCCNC NEWS

2025 July/August Edition

Committee News

Jul / Aug

 

JETROサンフランシスコ事務所からご挨拶

~はじめまして~ 

JETROサンフランシスコ事務所

所長

渡邊 佳奈子

ree

皆さん、こんにちは。7月に、JETROサンフランシスコ事務所に着任しました渡邊です。前任の林から引き継ぎ、7月よりサンフランシスコ事務所の所長職を拝命しております。すでに何人かのみなさまにはご挨拶をさせていただいておりますが、今後また皆様にもお目にかかる機会があると思います。どうぞよろしくお願いいたします。


さて、サンフランシスコ事務所での勤務は初めてでほとんどの皆さんが初めてお会いすることになります。貴重な機会をいただきましたので、まずはこの場を借りまして自己紹介をさせていただければと思います。


私自身は前任の林と同様に、経済産業省からの赴任となります。役人人生も早いもので四半世紀(!)を超えることとなりましたが、振り返りますと「役人」の中でもやや特殊なキャリアを歩んできました。直近は、今年6月まで内閣府知的財産戦略推進事務局で政府の知財戦略のとりまとめを行っておりましたが、特にこの10年は知財領域とコンテンツ産業などの領域の施策立案や振興施策を長らく担当してきました。


知財領域では2018年~2022年にかけて、経済産業省知的財産政策室において不正競争防止法を所管し、企業における営業秘密漏洩への対応、外国公務員贈賄条約への対応を行っており、当時も日本国内において日本企業の皆様(日本経団連、日本貿易会、日本商工会議所の会員の皆様など)と、密にコミュニケーションをとらせていただきながら法律の運用を行っていました。また、直近の内閣府知的財産戦略推進事務局では知財戦略の政府部内とりまとめを行っていましたが、そこではやはりAIと知財(権利者と開発者とのバランスをどう図るか)が最も大きな課題となっていました。ここサンフランシスコでもAIというワーディングを聞かない日はありません。まさにイノベーションの最先端の地で、その萌芽がどう生まれ成長しているのか自らの目で見て皆さんからもお話もお伺いしながら、新しい潮流を日本経済の力にしていく方向性を考えていければと思っているところです。


2022年~2024年にかけては、コンテンツ産業課長として将来の成長産業として期待されるコンテンツ産業の振興施策を担当していました。コロナ禍において大きな影響を被ったエンターテインメント産業、特に大規模イベントの制約によって甚大な損害を被ったライブエンターテインメント産業の支援を通じ、産業の維持・立て直しに取り組んできました。


「コンテンツ産業」というとアニメやマンガなどが頭に浮かばれると思います。既に十分に海外で認知が進んでいるのでは、と思われるかもしれませんが、実はその知名度を十分に経済価値に結び付けられていないという課題を抱えています。直近の課題は遅れているデジタル化への対応(日本発のプラットフォームもなかなか生まれていません)、グローバル展開の強化です。丁度、渡米直後の週末に、Adoさんが全米ツアーでサンノゼのSAPセンターで公演を行っていましたが、これからどんどん海外の皆さんの目に触れる機会が増えてくると思います。私自身もこの地で才能あるクリエイター・アーティストの皆さんの活躍を目にするのを楽しみにしているところです。皆さんもぜひ応援していただけると嬉しいです。


さて、自己紹介が長くなってしまいましたが、JETROサンフランシスコ事務所としては日系スタートアップの米国向けビジネスの支援、日本企業の輸出・現地展開支援や日本企業と米国企業の協業支援など、広範な支援策を手掛けています。特に近年では、2022年に日本政府が定めた「スタートアップ五か年計画」の推進を念頭に、その目標達成に向けて当地のアクセラレーターとの連携によって、日系スタートアップのネットワーキングや活動の支援を強化しているところです。イノベーションの推進には新しい「芽」を育てていくことが不可欠です。既に多くの日系企業の皆さんがCVCなどを通じてスタートアップ支援を実施されていますが、私たちも皆さんと力を合わせて、1人でも多くの起業家がこの地で飛躍するお手伝いをしていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

©2020 by Japanese Chamber of Commerce of Northern California. 

bottom of page